ボーンマス (Bournemouth)
イギリス各都市の住民にその街での生活が幸せかを尋ねた2007年の「イギリスで最も幸福な街」調査で、ボーンマスは回答者の82%が幸せと答え1位となった.
ボーン川(Bourne )の河口(mouth)を意味するボーンマスの名が地域名として記録に初めて登場するのは14世紀である. 18世紀までは荒れ地に過ぎなかったが、1812年にドーセット義勇農騎兵団の将校ルイス・トレゴンウェル (Lewis Tregonwell) が地主ジョージ・タップス (George Tapps) より土地を購入し移住. この一帯を保養地とする計画を立てたトレゴンウェルは、結核に効くとされていたマツを植樹し、いくつかの貸別荘(ヴィラ)を建てた. この試みは結果的に成功しなかったものの、トレゴンウェルが亡くなる1832年には別荘や家屋が点在する小コミュニティとなっていた. 今日トレゴンウェルは「ボーンマスの創設者」とされている.
タップスの死後、土地を相続した息子のジョージ・タップス=ジャーヴィス (George Tapps-Gervis) が更なる街の発展に着手し、ボーンマス最初のホテル(現在のロイヤル・バース・ホテル)を建設したり、著名な作家を招いて滞在させるなど、リゾート地としての知名度の向上に尽力した. 1856年には今日街のシンボルであるボーンマス桟橋の原型となる長さ30mの桟橋が設置された.
1870年に鉄道が開通すると街は急速に発展し、ミッドランドやロンドンからの避暑客で賑わいを見せるようになった. 1880年には17,000人だった人口は1900年には60,000人に跳ね上がり、多くの芸術家や作家が滞在した. 20世紀に入ると中心街に多くの劇場、カフェ、ホテル、アール・デコ様式の映画館が誕生した. 第二次世界大戦中は大規模な爆撃からは免れたが、海からの侵入に備えて要塞化された臨海地区は深刻な損害を受けた.
歴史的にはハンプシャーの一部であるが、1974年の地方行政再編によりドーセットに編入. 1997年より単一自治体の地位を獲得した.
地図 - ボーンマス (Bournemouth)
地図
国 - イギリス
イギリスの国旗 |
イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドという歴史的経緯に基づく4つのカントリー(「国」)が、同君連合型の単一主権国家を形成している. また、2020年1月31日まで欧州連合(略称:EU)に属していたが離脱した (ブレグジットを参照). イギリスは国際連合安全保障理事会常任理事国であり、G7・G20に参加する先進国である. また、経済協力開発機構、北大西洋条約機構、欧州評議会の原加盟国である.
通貨 / 言語
ISO | 通貨 | シンボル | 有効数字 |
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GBP | スターリング・ポンド (Pound sterling) | £ | 2 |